
【特集Vol.1】世界最大級の家電見本市「IFA」をくらしとがレポートします
2019/09/08
2019/09/09
掃除や洗濯、夕飯の支度、リビングでくつろぎながら過ごす映画鑑賞など。日々の生活の中で、暮らしを豊かにする家電は、身近な商品として様々な場面で役立っています。特に、最近ではお部屋のコーディネートを妨げない、「デザイン家電」といった洗練された商品も数多く選ぶことができるようになっています。今回は、毎年ドイツで開催されている国際的な家電見本市「IFA」へ訪問、これから日本でも目にすることが増えるかもしれない、家電とデザインのトレンドをくらしとがレポートします。
目次
家電見本市「IFA」って?
世界最大規模のエレクトロニクスショー
「IFA」は、毎年ドイツの首都ベルリンで開催されている世界最大のエレクトロニクスに関する技術や商品に出会えるグローバルイベントです。オーディオ・ビジュアルといった映像や音楽に関連する商品から、キッチン用品や掃除用品といったホームアプライアンス、ITやモバイル製品など、これからの家電の在り方にいち早く触れることのできる内容になっています。ビジネスの場としてはもちろんのこと、様々なメーカーとの会話を通して、家電が私たちの生活の中でどのような存在になっていくのか、また、住まいのコーディネートがどのように変容していくのか、最新のトレンドに触れることができます。

スウェーデンのストックホルムに本社を置く、ヨーロッパの老舗家電メーカー「Electrolux(エレクトロラックス)」のブース。
キッチンで見えていても、コーディネートの邪魔をしないグレートーンの調理家電が印象的。
お部屋のコーディネートを妨げないテレビ

家電メーカー「LG」が今年初めに発表した、液晶部分を下部のボックスに収納できるテレビも展示されています。リビングのコーディネートの際「テレビの存在感が気になる」という方に応える、テレビの新しいカタチです。
トレンドはパーソナルな意見に応える「カラーバリエーション」の顕在化
今回の「IFA」期間中、各メーカーとのやりとりを通して印象的だったことは、冷蔵庫やレンジといったキッチン家電の分野において、商品のカラーバリエーションの豊富さが顕著になったことです。イタリアメーカーの「smeg(スメッグ)」をはじめ、日本の「SHARP(シャープ)」やドイツの「BOSCH(ボッシュ)」といった各人気メーカーのブースでは、従来の冷蔵庫から大きく印象を変える、明るいカラーリングを採用した冷蔵庫が展示されており、お部屋のアクセントとして主張したデザインが多く見受けられました。

テレビの撮影場面などでよく登場する、丸みのあるフォルムが特徴のイタリアの家電メーカー「smeg(スメッグ)」。展示POPも兼ねたデザインで、従来の無機質な印象の冷蔵庫とは異なるラインを展開しています。明るいカラーリングの中でもマットな質感で仕上げているので、他のインテリアとも合わせやすいテイストになっています。


「SHARP(シャープ)」のブースで展開されている冷蔵庫。こちらでは、レトロデザインとして銘打った6色の冷蔵庫に多くの人が関心を寄せています。

ドイツメーカーの「BOSCH(ボッシュ)」はお好みのカラーに付替えができる冷蔵庫を紹介しています。上下の扉ごとにカラーのことなるパネルの取り付けが可能になっています。

中国の「Midea Group(ミデア・グループ)」のブース。新生活にも合わせやすいコンパクトな電子レンジも、レトロなカラーとデザインを取り入れたかわいらしい印象になっています。
暮らしを豊かにするということ
家電の機能性や使いやすさの向上はもちろんのこと、これまで以上に、ひとり一人のライフスタイルに合わせた取り入れ方ができるようになってきていると感じた今回の「IFA」。毎日過ごす空間を豊かにする情報や商品が世界中から集まるからこそ、たくさんの来場者も熱をもってコミュニケーションを図っているようです。引き続き、くらしとチームが気になるトレンドを特集号でご紹介したいと思います。
